歯周病に効く歯磨き粉はある?選び方と本当に大切なことを解説

歯周病予防の歯みがきの一例

「歯ぐきから血が出る」「歯周病に効く歯磨き粉を知りたい」——このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

ドラッグストアには、歯周病対策をうたう歯磨き粉が数多く並んでいます。ただ、先にお伝えしたいのは、歯磨き粉だけで歯周病を治すことはできないということです。予防や症状緩和のサポートにはなりますが、それだけで治るわけではありません。

この記事では、歯周病と歯磨き粉の関係や選び方、本当に大切なことを整理してお伝えします。

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歯周病とは?

歯ぐきの不調が気になる一例

歯周病は、歯と歯ぐきのすき間に細菌が入り込み、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が広がっていく病気です。炎症が歯ぐきにとどまる状態を「歯肉炎」、進んで歯を支える骨まで溶け始めた状態を「歯周炎」と呼びます。

歯と歯ぐきの境目には、「歯周ポケット」と呼ばれるすき間があります。歯周病が進むとこのポケットが深くなり、奥に汚れがたまりやすくなります。底まで歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残りやすい悪循環にもつながります。

歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行しやすい病気です。 だからこそ、早めに気づいて対処することが大切です。

初期のうちは、次のような変化が中心です。

  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきが腫れる

ところが進行すると、症状は次のように増えていきます。

  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がグラグラする

重症化すると、歯を失ってしまうこともあります。

(参照リンク:歯周病|e-ヘルスネット(厚生労働省)

歯磨き粉だけで歯周病は治る?

結論からお伝えすると、歯磨き粉だけで歯周病が治ることはありません。原因が、歯の表面や歯周ポケットにたまる歯垢(プラーク)と、それが固まった歯石にあるからです。歯垢は細菌のかたまりで、放っておくと数日で硬い歯石に変わります。歯石は歯にしっかりこびりつくため、毎日の歯磨きや歯磨き粉では落とせません。

歯周病を改善していくには、次の3つを組み合わせることが欠かせません。

  • 毎日のセルフケア(歯磨き・歯間清掃)
  • 歯科医院でのクリーニング
  • 必要に応じた歯周病治療

歯周病用歯磨き粉の役割

「治せない」とはいえ、歯周病対策用の歯磨き粉が無意味というわけではありません。その多くは「医薬部外品」に分類され、有効成分による予防やケアのサポートが期待できます。商品によっては、次のような成分が配合されています。

① 殺菌成分

お口の中の細菌の増殖を抑え、歯垢がつくられるのを抑制する働きが期待できる成分です。歯ぐきのトラブルのもとになる細菌に働きかけます。

② 抗炎症成分

赤く腫れた歯ぐきの炎症をやわらげる働きが期待できる成分です。違和感や腫れが気になるときの助けになります。

③ 出血抑制成分

歯磨きのときの歯ぐきからの出血を軽減する働きが期待できる成分です。出血が気になる方の助けになります。

また、フッ素(フッ化物)が配合された製品もあります。歯周病そのものには働きませんが、歯ぐきが下がって露出した歯の根元はむし歯になりやすいため、予防の補助として選んでおくと安心です。

ただし、これらの成分はあくまで予防やケアを後押しするサポート役です。 歯磨き粉が歯石を取り除いたり、失われた骨を元に戻したりすることはできません。「予防やケアを助けてくれるもの」と考えておくと安心です。

歯周病予防で大切なのは「歯磨き粉」より「磨き方」

歯周病予防でいちばん大切なのは、実は歯磨き粉そのものではなく、正しい磨き方で歯垢をきちんと落とすことです。どれほど高機能な歯磨き粉でも、磨き残しが多ければ歯周病は進んでしまいます。

歯周病を防ぐ歯ブラシの当て方

歯周病予防では、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢を落とすことが特に大切です。次のポイントを意識しましょう。

  • 歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目に約45度の角度で当てる
  • 力を入れすぎず、軽い力で動かす
  • 大きく動かさず、小刻みに動かして1〜2本ずつ磨く
  • 磨く順番を決めて、磨き残しをつくらない

力を入れてゴシゴシ磨くと、かえって歯ぐきを傷つけたり、歯がすり減ったりします。やさしく、こまかく動かすことを意識しましょう。

磨き残しが残りやすい場所

次のような部分は、ブラシが届きにくく汚れが残りやすい場所です。丁寧に磨きましょう。

  • 歯と歯ぐきの境目
  • 奥歯の裏側
  • 歯と歯の間

歯ブラシだけでは届かない部分のケア

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは半分ほどしか落とせないといわれます。そこで役立つのが、次の補助グッズです。

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

歯ブラシとあわせて使うと、磨き残しをぐっと減らせます。

(参照リンク:歯周病の予防|歯周病Q&A(日本歯周病学会)

歯周病は生活習慣病の一面もあります

歯周病は単なるお口の病気ではなく、毎日の生活習慣とも深く関わっています。次のような要素は歯周病を悪化させる原因になります。

  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 食生活の乱れ

なかでも喫煙は、歯周病と関わりが深いことで知られています。たばこは歯ぐきの血流を低下させ、炎症があっても出血などのサインが出にくいため、気づかないうちに進んでしまうことがあります。

また、糖尿病と歯周病はおたがいに悪影響をおよぼし合う関係にあるといわれます。

歯磨き粉を変えるだけでなく、生活習慣そのものを見直すことも、歯周病対策では大切なポイントです。 気になる習慣がある方は、できるところから整えていきましょう。

(参照リンク:歯周病の原因|歯周病Q&A(日本歯周病学会)

歯科医院でのクリーニングが必要な理由

歯科医院でのクリーニングの一例

歯石は、歯ブラシでは取り除けません。ついたままだと表面で細菌が増えやすくなり、歯周病が進む原因になります。だからこそ、歯科医院で次のようなケアを定期的に受けておくことが大切です。

  • 歯石除去
  • クリーニング
  • 歯周病検査

歯科医院では、専用の器具を使って歯石除去を行います。歯周ポケットの奥深くまで歯石が入り込んでいる場合は、根の表面をなめらかに整える処置を加えることもあります。

状態が改善したあとも、歯垢や歯石がたまらないよう定期的なメンテナンスを続けることが大切です。

歯科医院での管理と、ご自身の毎日のセルフケア。この両方がそろって初めて、歯周病の改善につながります。

(参照リンク:歯周病の治療|歯周病Q&A(日本歯周病学会)

こんな症状があれば早めに受診しましょう

  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきが腫れている
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がってきた
  • 歯が揺れる感じがする

これらは歯周病のサインかもしれません。早期発見・早期治療が歯を守る近道です。

まとめ

歯周病対策用の歯磨き粉は、歯ぐきの健康を後押ししてくれる心強い存在です。ただし、それだけで歯周病を治すことはできません。歯周病を改善していくために大切なのは、次の4つです。

  • 正しい歯磨き
  • フロスや歯間ブラシの活用
  • 定期的なクリーニング
  • 生活習慣の見直し

歯ぐきの出血や腫れが気になる方は、歯磨き粉だけで様子を見ず、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。

リーフ総合歯科の歯周病ケアについて

リーフ総合歯科では、歯周病検査やクリーニングだけでなく、一人ひとりのお口の状態に合わせたセルフケア指導にも力を入れています。歯磨きの仕方や、ご自身に合った歯磨き粉・歯間清掃グッズの選び方も、お気軽にご相談ください。

項目内容
所在地岐阜県土岐市下石町304-115
電話番号0572-57-6533
診療時間月・火・木・金・土 8:30〜12:30 / 14:00〜17:30
休診日水曜・日曜・祝日

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 歯周病に効くと書かれた歯磨き粉を使えば治りますか?

歯磨き粉だけで歯周病が治ることはありません。歯磨き粉は炎症や出血をやわらげるサポートにはなりますが、原因となる歯石は歯科医院でしか除去できません。セルフケアと歯科でのケアの組み合わせが大切です。

Q2. 歯周病用の歯磨き粉は、どう選べばよいですか?

殺菌・抗炎症・出血抑制といった成分が配合されたものが一つの目安です。ただし、いちばん大切なのは製品選びよりも磨き方です。気になる症状に合わせて歯科医院でアドバイスを受けると安心です。

Q3. 歯磨きはしっかりしているのに、歯ぐきから血が出ます。

出血は歯ぐきの炎症のサインかもしれません。磨いているつもりでも、歯と歯ぐきの境目に磨き残しがあるケースは少なくありません。一度、歯科医院で磨き方のチェックを受けてみましょう。

Q4. フロスや歯間ブラシは、毎日使ったほうがよいですか?

はい、できれば毎日の使用がおすすめです。歯と歯の間は歯ブラシが届きにくく、歯周病が始まりやすい場所です。1日1回、就寝前に取り入れるだけでも効果が期待できます。

Q5. 歯科医院には、どのくらいの頻度で通えばよいですか?

お口の状態によって異なりますが、数か月に一度の定期検診とクリーニングが目安です。検査結果に合わせて、あなたに合った通院ペースをご案内しますので、お気軽にご相談ください。

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