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小児矯正は第一期(乳歯と永久歯が混じる時期の治療)で区切れます。ただし終えてよいかどうかは別の問題で、歯の並びと顎の成長がどこまで整ったか、装置を外した後も歯の位置を保つ期間をどう続けるかで決まります。やめたくなる理由、第一期で終えられる条件と続けたほうがよい条件、終えた後に起こること、やめる前の確認点を順に整理しました。

小児矯正を第一期で区切ること自体はできます。治療を続けるかどうかを決めるのはご家庭で、歯科医師が強制するものではありません。ただし、いま終えてよい状態かどうかは診断の話です。判断の材料になるのは、前歯の並び、奥歯の噛み合わせ、永久歯の並ぶ場所、顎の成長がどこまで整ったかの4点になります。
乳歯と永久歯が混じる時期に、永久歯の並ぶ場所と顎の育ち方を整える治療を第一期治療(1期治療)と呼びます。永久歯が生えそろってから歯を1本ずつ動かして仕上げる治療が第二期治療(2期治療)です。いまどちらを受けているかで、装置を外した時点で何が終わっているかが変わります。
日本矯正歯科学会のQ&Aは、矯正歯科治療は小学生から中学生に開始することが多いと説明しています(日本矯正歯科学会 矯正歯科治療のQ&A)。開始の時期に幅があるのと同じく、区切りの時期にも幅があるということです。前歯の並びが気にならなくなった段階で装置を外した場合、奥歯の噛み合わせは手つかずのまま残ります。
治療を続けるかどうかはご家庭が決められます。一方で、いま区切ってよい状態かどうかを判断する材料を持っているのは、経過を見てきた担当医です。この2つを分けておくと、「やめたい」と伝えることと「やめて問題ないか」を尋ねることを、同じ相談の場に並べられます。
リーフ総合歯科は、乳歯の時期・歯の生え変わりの時期・永久歯が生えそろう時期のそれぞれの段階で、歯並びと噛み合わせを確認しています(小児歯科のご案内)。いま何がどこまで整っていて、何が手つかずなのかをその都度お伝えするためです。
第一期でやめたくなる理由は、通院の負担・費用・お子さま自身の気持ち・効果の見えにくさの4つに整理できます。加えて、治療の方針が途中で変わったことが引き金になる場合もあります。どれに当たるかで、確認すべき相手と内容は別です。
第一期治療は乳歯と永久歯が混じる時期に行うため、通院は年単位で続きます。積み重なる負担は、次の4つです。
費用が理由の場合、発育段階にある子どもの不正咬合(歯並びや噛み合わせの乱れ)の歯列矯正は、社会通念上必要と認められる場合に医療費控除の対象となります(国税庁 質疑応答事例。対象条件と申告の手順は小児矯正の医療費控除の記事で解説しています)。
効果が見えないと感じている場合は、装置を使えていないのか、計画上まだ変化が出ない時期なのかで意味が変わります。装置を使えた日数といまの治療段階を担当医に照らし合わせてもらうことが、切り分けの近道です。
やめたくなる引き金は、ご家庭の事情だけではありません。日本矯正歯科学会のQ&Aは、乳歯が多く残る時期から治療を始めた場合について説明しています。予想外に顎の成長が大きかったときや大きな永久歯が生えてきたときには、永久歯を抜く提案を治療の途中からすることがあるとしています。
リーフ総合歯科は、方針が変わること自体は成長の途中である以上起こりうると考えています。判断を迷わせるのは変更の内容ではなく、変わった理由の説明がないまま次へ進むことです。だからこそ、矯正の方法を決める前に外科的な可能性も含めた診査と診断を行い、期間・費用・注意点を治療計画の説明の段階でお伝えしています(矯正歯科のご案内)。やめるかどうかを決める前に、方針が変わった理由を一度確認してみてください。

第一期で終えてよいのは、担当医が第二期は必要ないと診断していて、前歯の並びと奥歯の噛み合わせが整っている場合です。永久歯の並ぶ場所が足りない場合や、顎の骨格の問題が残る場合は、第二期に進む前提で考えます。どちらに当たるかは、家庭で見える所見と担当医の診断を突き合わせて確かめてください。
| 見る場所 | 第一期で終えられる状態 | 第二期に進む前提で考える状態 | 担当医に聞くこと |
|---|---|---|---|
| 前歯 | 上下の中心がそろい、重なりや大きなすき間がない | 前歯が出ている、または引っ込んでいる状態が残る | 前歯の並びは仕上がったか |
| 奥歯 | 上の歯が下の歯を覆い、噛んだときに安定している | 噛み合わせがずれている、同じ場所に食べ物が挟まる | 奥歯の噛み合わせは完成しているか |
| 永久歯の並ぶ場所 | 生えてくる場所が確保できている | 並ぶ場所が足りず、重なる見込みがある | 残りの永久歯は並びきるか |
| 顎の成長 | 上下の顎のバランスに問題が残っていない | 受け口など、顎の大きさに問題が残る | 成長をいつまで追う必要があるか |
データ出典: 日本矯正歯科学会のQ&A(家庭でのチェック項目・受け口の成長追跡)と、リーフ総合歯科が乳歯期・生え変わり期・永久歯期の3段階で確認している運用に基づく
歯がふぞろいだったり、上下の歯がきちんと噛み合わなかったりする状態を、専門的には不正咬合と呼びます。咬合は上下の歯の噛み合わせのことです。第一期を終えてよいかどうかは、この噛み合わせがどこまで整ったかで判断されます。
条件は、前歯の並びが整っていること、奥歯の噛み合わせが整っていること、これから生えてくる永久歯の場所が確保できていること、顎の成長のバランスに問題が残っていないことの4点です。4点が揃い、担当医が第二期は必要ないと診断しているなら、区切る選択には根拠があります。どれか1つでも「あとで見直しましょう」という説明が付いているなら、その項目が終えられない理由そのものです。
日本矯正歯科学会のQ&Aは、治療が必要な不正咬合を見分ける確認項目を挙げています。このうち、洗面所の鏡でお子さまの口元を見れば確かめられるものは次のとおりです。
リーフ総合歯科は、この確認を診断の代わりにはできないと考えています。これは相談で何を尋ねるかを決めるための手がかりです。気になった項目を1つか2つ持って相談に行くと、まだ整っていないという説明を、自分の目で見た場所の話として受け取れます。
前歯の見た目が整うと、治療が仕上がったように見えます。ただし第一期は永久歯の並ぶ場所と顎の育ち方を整える治療で、生えそろった歯を1本ずつ動かす工程は含まれていません。並ぶ場所が確保できないまま永久歯が生えてくれば、重なりが出てきます。奥歯の噛み合わせと並ぶ場所のどちらかが残っているときは、仕上げの治療を前提に予定を組むほうが、あとから計画を組み直す手間が少ない進め方です。
受け口のように顎の大きさに問題がある場合は、事情が変わります。日本矯正歯科学会は、このケースでは顎の骨の成長によって状態が変化するため、成長のめどがたつまで長く追いかけていく必要があると説明しています。
この場合、第一期で装置を外すことは治療の終了ではなく、経過を見る期間への移行です。装置を使わない期間でも、成長を見てもらう予定は残しておいてください。装置を外すことと、通院をやめることは別に決められます。
要点: 第一期で終えられるのは、前歯・奥歯・永久歯の並ぶ場所・顎の成長の4点がいずれも整い、担当医が第二期は不要と診断している場合です。どれかが残っているときは第二期に進む前提で考え、顎の骨格に問題があるケースでは装置を外した後も成長を追う予定を残します。

第一期を終えて装置を外した後も、歯並びと噛み合わせは変わりえます。原因は、動かした歯の位置を保つ装置を使わないことだけではありません。顎の成長やあとから生えてくる歯も、噛み合わせが変わる原因です。変化が起きたときに何ができるかまで含めて見ておくと、終える判断がしやすくなります。
| 変わる経路 | 起こること | できること |
|---|---|---|
| 位置を保つ装置を使わない | 動かした直後の歯が、元の状態に戻る方向へ動く | 早い時期に主治医へ相談する |
| 顎の成長 | 成長によって噛み合わせが変化する | 成長のめどがたつまで経過を見てもらう |
| あとから生える歯 | 生えてきた歯が、すでに生えている歯を押す | 永久歯が生えそろった段階で改めて相談する |
データ出典: 日本矯正歯科学会のQ&A(保定・後戻り・治療後の変化・再治療の項目)に基づく
歯を動かし終えた後は、動かした歯が元の位置へ戻らないように位置を保つ期間が続きます。この工程を保定と呼び、位置を維持するのは取り外し式の装置や歯の裏側に付ける装置です。装置を外した日が終わりではないのは、この期間が残るためです。
日本矯正歯科学会のQ&Aは、移動が終わった直後の歯はかなり動揺していると説明しています。保定装置を使用しなければ元の不正咬合に戻ってしまうことになりかねないため、通常1年以上はできるだけ毎日使用する必要があるとしています(日本矯正歯科学会 矯正歯科治療のQ&A)。1日に何時間着けるか、外してよい場面がどこかは装置の種類と担当医の指示で変わるため、受け取るときに使い方を確認してください。後戻りに気づいた場合も、早い時期に主治医へ相談すれば多くは短期間で治療を終えられる、と同じQ&Aは述べています。
変化の原因は、装置の使い方だけではありません。同じQ&Aは、子どもの頃に整えた歯並びや噛み合わせが悪くなる原因を2つ挙げています。1つはそれ以降に生えてきた歯がすでに生えている歯を押すこと、もう1つは成長によって噛み合わせが変化することです。
リーフ総合歯科は、この点が「第一期で終えたこと自体が失敗だったのか」を判断する材料になると考えています。原因が装置の使い方だけではない以上、あとから変化が出たことは、区切った判断が誤っていた証拠にはなりません。再度治療する場合についても、歯がすべて生えて成長も終了している段階なら、しっかりした治療と保定によって整えられると同じQ&Aは述べています。終えるかどうかはいまの到達度で決め、変化が出たら改めて選び直せると考えるほうが、判断はぶれません。
間を空けてから相談し直すと、多くの場合は検査と治療計画を作り直すところからになります。矯正歯科の検査は問診・口腔内診査・レントゲン写真・顔と口の写真・歯型を一式行うもので、上下の顎の状態や顎の関節まで診断しておく必要があるためです。1年ほど空けてから相談し直した場合、その間に生え変わりが進んでいるため、当時の資料はいまの口の中を表していません。同じ医院に戻る場合でも検査からやり直す前提で考えておくと、費用と期間の見通しが立てやすくなります。
要点: 第一期を終えた後に歯並びが変わる経路は、位置を保つ装置を使わない・顎の成長・あとから生える歯の3つです。装置の使い方以外は避けられないため、区切った後も見てもらう時期を決めておくと変化に気づけます。

終えるかどうかを決める前に、いまどこまで整っているか、終えた場合に想定される変化、次に見直す時期の3点を担当医に確認しておくと判断がぶれません。この3点に答えられるのは経過を見てきた担当医だけで、一般的な基準では代えられません。確認した内容が、そのまま区切る判断の根拠になります。
前歯の並び、奥歯の噛み合わせ、永久歯の並ぶ場所、顎の成長の4点について、いまどこまで整っているかを1つずつ確認してください。そのうえで、区切った場合に何が起こりうるか、次はいつ・どこで見てもらうかも決めておくと安心です。
どこまで整えば終えてよいかという線引きは、医院ごとの治療設計によって違います。同じ状態でも、ここで区切れると考える医院と、もう少し追いたいと考える医院があるため、基準は担当医に直接確かめてください。考え方の違いが気になる場合は、小児矯正歯科の選び方の記事も判断の材料です。
セカンドオピニオンには決まった手続きがあります。日本矯正歯科学会のQ&Aによると、主治医のところでの診療継続が条件です。受けたいときは主治医に申し入れると、主治医が検査資料と治療経過に関する書類を作成します。費用は一般的な資料作成で10,000円から30,000円、相談先の医療機関でも回答の作成まで含めて10,000円から30,000円かかることが一般的です。
リーフ総合歯科は、ほかの医院の意見を聞くことは治療を放り出す行為ではなく、正規の手続きが用意されている行動だと考えています。切り出しにくいときの入り方は、資料をお願いしたいという事務的な依頼の形です。
続けるか終えるかは、いまの到達度と、区切った後に見てもらう場所が決まっているかで判断できます。リーフ総合歯科にとって矯正相談の役割は、判断の材料をお渡しすることと、区切った後の経過を見続けることの両方です。
乳歯の時期・歯の生え変わりの時期・永久歯が生えそろう時期のそれぞれの段階で、歯並びと噛み合わせを確認しています。矯正の方法を決める前には外科的な可能性も含めた診査と診断を行い、期間・費用・注意点を治療計画の説明の段階でお伝えする進め方をとっています。総合的な歯科診療を行っているため、続ける場合も区切る場合も、クリーニングや一般歯科の治療を同じ院内で並行できます。矯正相談は無料です。
担当医の説明だけでは決めきれない方、区切った後の経過を見てもらえる場所を先に決めておきたい方は、相談の場を使ってください。
第一期治療の期間は、生え変わりの進み方と顎の成長によって前後します。まずは担当医に、次に見直す時期と終えるときの条件を確認してください。なお日本矯正歯科学会のQ&Aが示す通常2〜3年程度(簡単な治療なら半年程度)という期間は、歯の表側から付けるマルチブラケット装置などを使う一般的な治療についてのもので、第一期治療の期間とは別です。
費用の扱いは医院ごとの契約内容によって異なり、総額をまとめて支払う契約か段階ごとに支払う契約かで精算の考え方が変わります。契約書や治療計画の書面に記載があるため、やめる意思を伝える前に確認してください。
永久歯が生えそろう時期が一つの目安です。日本矯正歯科学会のQ&Aは、歯がすべて生えて成長も終了している段階なら、しっかりした治療と保定で整えられるとしています。それ以前でも、噛み合わせの変化に気づいた時点で相談してかまいません。
受けられます。リーフ総合歯科は矯正相談を無料で受け付けており、乳歯の時期・生え変わりの時期・永久歯が生えそろう時期の段階ごとに歯並びと噛み合わせを確認しています。ご予約は24時間のWEB予約とLINEでの無料相談から可能です。ご相談の際は、通院中の資料をお持ちください。
小児矯正は第一期で終えられますが、終えてよいかどうかは前歯・奥歯・永久歯の並ぶ場所・顎の成長がどこまで整ったかで決まります。4点が揃い担当医が第二期は必要ないと診断しているなら区切る判断には根拠があり、どれかが残る場合や顎の骨格に問題がある場合は、進む前提で考えるか成長を追う予定を残します。次にすることは、いまの到達度・区切った場合に想定される変化・次に見直す時期の3点を担当医に確認することです。
区切った後も歯並びは変わりうるため、成長段階ごとに見てもらえる相談先を決めておくと、変化に気づいたときにすぐ動けます。個別の状態については歯科医師にご相談ください。