\ 24時間いつでも予約・相談できます /
[受付時間:8:30-12:30 14:00-17:30]
\ 24時間いつでも予約・相談できます /
[受付時間:8:30-12:30 14:00-17:30]

小児矯正の費用は、発育段階の不正咬合を改善する治療目的であれば医療費控除の対象になります。戻る金額はいくらか、診断書は必要か、年末調整で済むのか——迷いやすい点は制度の細部で分かれます。土岐市のリーフ総合歯科が、対象条件から申請手順までまとめました。

判定は装置でも金額でもなく治療の目的で分かれる(出典: 国税庁 No.1128・質疑応答事例を基に当院整理)
小児矯正は、受ける人の年齢と矯正の目的から必要と認められる場合に、医療費控除の対象になります。判定を分けるのは装置の種類でも治療費の高さでもなく、噛み合わせのずれ(不正咬合)という機能の問題を治すための治療かどうかです。容ぼうを美化するための費用は対象になりません(国税庁 No.1128、2026年8月時点)。
国税庁は、対象になる歯列矯正の例として「発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正」を挙げています。成長の途中にある子どもの歯並びや顎の状態は、放置すると噛む・話すといった機能そのものに影響が及ぶため、治療としての必要性が認められやすくなります。
当院はこの規定を、「子どもだから自動的に対象になる」のではなく「機能の問題を治すために行うから対象になる」 という趣旨だと理解しています。判定の軸は装置でも金額でもなく、何を治すために行うのかにあります。費用の総額を調べる前に、担当医からどの不正咬合に対してどんな治療を行うのかを聞いておくと、判断の材料がそろいます。
機能の問題がないまま見た目だけを整える矯正は、控除の対象から外れます。国税庁の質疑応答事例では「将来の就職や結婚を考慮して歯並びを矯正するための費用」について、容姿の美化にあたるため対象にならないと明示されています(国税庁 質疑応答事例、2026年8月時点)。
この線引きは、子どもの矯正で判断に迷いやすい部分です。子どもの矯正は見た目の改善も結果として伴うためです。判定は治療の目的と必要性で行われるものであり、歯並びが整うこと自体が対象外の理由にはなりません。
| ケース | 医療費控除の扱い |
|---|---|
| 発育段階の子どもの不正咬合を治し、成長の妨げを避けるための矯正 | 対象 |
| 噛み合わせや発音など、機能の問題を改善するための矯正 | 対象 |
| 容ぼうを美化するための矯正 | 対象外 |
| 将来の就職や結婚を考慮して歯並びを整える矯正 | 対象外 |
国税庁タックスアンサー No.1128 および質疑応答事例(所得税)を基に当院整理(2026年8月時点)

付き添いが必要なお子さまなら保護者の交通費も合算できる(出典: 国税庁 No.1128・No.1122)
医療費控除に合算できるのは、矯正の治療費と検査料に加えて、通院にかかった交通費までです。歯科医師による診療または治療の対価と、診療を受けるために直接必要な通院費が対象と定められています。ただし自家用車のガソリン代や駐車場代は対象になりません(国税庁 No.1122、2026年8月時点)。
見落とされやすいのが、付き添う保護者の交通費です。国税庁は歯の治療費の解説のなかで「小さいお子さんの通院に付添が必要なときなどは、付添人の交通費も通院費に含まれます」と明記しています。成人が一人で通院できる場合の付き添いは対象外ですが、年齢や状態から一人での通院が難しいお子さまであれば、付添人分も合算できます。
この規定は、小児矯正でこそ効いてきます。矯正の調整は数年にわたって月1回程度続くため、往復の交通費が親子2人分で積み上がるためです。付き添いが必要なお子さまなら、保護者分の交通費も通院費に含められます。
国税庁は同じ箇所で、診察券などで通院日を確認できるようにし、金額も記録しておくよう求めています。通院のたびに日付と交通費をメモに残しておくと、申告の時期に慌てずに済みます。
矯正の費用は相談から保定まで段階的に積み上がります。当院の診療の流れに沿って、どの費用が対象になり、何を残すべきかを整理しました。
| 診療の段階 | 主な費用 | 医療費控除の扱い | 残しておくもの |
|---|---|---|---|
| 初診相談 | 相談料 | 診療の対価にあたる部分は対象 | 領収書 |
| 精密検査・診断 | 検査料・診断料 | 対象 | 領収書、診断内容の説明資料 |
| 装置装着(I期・II期) | 装置料・技術料 | 治療目的であれば対象 | 領収書、支払方法の契約書 |
| 調整・管理 | 調整料(通院ごと) | 対象。通院の交通費も合算可 | 領収書、通院日と交通費の記録 |
| 保定 | 保定装置料・観察料 | 治療の一環であれば対象 | 領収書 |
| 全段階に共通 | 通院の交通費 | 公共交通機関は対象。付き添いが必要な小児の付添人分も対象。自家用車のガソリン代・駐車場代は対象外 | 通院日と金額のメモ |
当院の診療の流れに国税庁 No.1128・No.1122 の判定を当てはめて作成(2026年8月時点)
通院時の飲食代や、公共交通機関を使える状況でのタクシー代は対象外です。受け取った保険金や給付金がある場合は、その給付の目的となった医療費の額を限度に差し引いて計算します。

課税所得330万〜695万円未満なら所得税と住民税の合計で約12.0万円が目安(出典: 国税庁 No.2260の速算表と土岐市の住民税率を基に当院換算)
戻る金額は、控除額に所得税率を掛けた還付分と、翌年度の住民税が軽くなる分の合計になります。控除額は「その年に支払った医療費の合計-保険金などで補てんされる金額-10万円」で、総所得金額等が200万円未満の方は10万円ではなく総所得金額等の5%を差し引きます(国税庁 No.1120、2026年8月時点)。
その年に支払った矯正費用が50万円で補てんがない場合、控除額は40万円です。この40万円がそのまま戻るのではなく、所得から差し引かれて税額が下がる仕組みで、控除額の上限は200万円です。
注意したいのが基準額の考え方です。家族全員分を合わせても支払いが10万円を超えなかった年は、控除を受けられません。医療費控除は生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費を合算できるため、矯正費用だけで判断せず、その年に家族が支払った歯科以外の医療費もまとめて確認してください。
確定申告をすると、所得税の還付だけでなく翌年度の住民税にも同じ控除が反映されます。土岐市の個人住民税は所得割が一律10%(市民税6%・県民税4%)と定められており(土岐市 所得割の税率、2026年8月時点)、所得税率にこの10%を足した割合が実質の軽減率の目安になります。
| 課税所得 | 所得税率 | 住民税 | 合計 | 医療費30万円 | 医療費50万円 | 医療費80万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 195万円未満 | 5% | 10% | 15% | 約3.0万円 | 約6.0万円 | 約10.5万円 |
| 195万〜330万円未満 | 10% | 10% | 20% | 約4.0万円 | 約8.0万円 | 約14.0万円 |
| 330万〜695万円未満 | 20% | 10% | 30% | 約6.0万円 | 約12.0万円 | 約21.0万円 |
| 695万〜900万円未満 | 23% | 10% | 33% | 約6.6万円 | 約13.2万円 | 約23.1万円 |
国税庁 No.2260 の速算表と土岐市の住民税率を基に当院換算(2026年8月時点)。差引額10万円・保険金の補てんなし・復興特別所得税を含まない概算です。
所得税の還付額だけでは、制度の効果を半分しか見ていないことになります。当院は、治療を始めるかどうかの判断材料として、この合計額を引いた後の実質負担で考えていただくようご案内しています。
要点: 課税所得330万〜695万円未満の世帯が年間50万円を支払うと、軽減額は約12万円が目安です。確定額は税務署または税理士にご確認ください。

立替払い型か実支払い型かで10万円の基準を満たせる年が変わる(出典: 国税庁 No.1128・No.1120を基に当院整理)
歯科ローンで支払った小児矯正の費用は、信販会社が立替払いをした年に全額をまとめて計上します。医院へ直接分割で支払う院内分割とは扱いが異なり、返済が数年続いても控除の対象になるのは契約が成立した年です。ローンの金利および手数料相当分は対象になりません(国税庁 No.1128、2026年8月時点)。
歯科ローンは、患者が支払うべき治療費を信販会社がいったん立て替え、その分を患者が分割で返済していく仕組みです。国税庁はこの構造を踏まえ、立替払いをした年の医療費控除の対象になると説明しています。返済の年ごとに分けて申告するものではありません。
歯科ローンを使うと、支払いは数年でも控除は契約した年に集中します。10万円の基準を超えやすくなる一方、翌年以降は矯正費用による控除が使えなくなる点には注意が要ります。ローン契約書は治療の終了までではなく、申告と確認の期間を見据えて保管しておいてください。
| 支払い方法 | 控除できる年 | 対象外になる部分 | 保管する書類 |
|---|---|---|---|
| 一括払い(現金・振込) | 支払った年 | — | 医院の領収書 |
| 院内分割 | 実際に支払った年ごと | — | 各回の領収書 |
| 歯科ローン | 信販会社が立替払いをした年に全額 | 金利・手数料相当分 | ローン契約書、信販会社の領収書 |
| クレジットカード一括 | カード会社が立替払いをした年 | 分割手数料相当分 | 医院の領収書、カード利用明細 |
国税庁 No.1128・No.1120 の記載を支払い方法別に当院整理(2026年8月時点)
小児矯正は、乳歯と永久歯が混在する時期のI期治療と、永久歯が生えそろってからのII期治療に分かれることがあります。治療期間が数年に及ぶため、支払いは複数の年に分散します。
国税庁は「治療中に年が変わるときは、それぞれの年に支払った医療費の額が、各年分の医療費控除の対象となります」としています。合計では十分な金額でも、1年あたりでは10万円の基準に届かず控除が使えない年が生じ得るということです。
当院は、これを小児矯正で見落とされやすい論点だと考え、治療計画のご説明の段階で、いつ・どの費用が発生するのかまで含めてお伝えしています。
要点: 支払い方法と支払時期は、控除できる年を決める要素です。治療開始後は変えられないため、計画の説明を受ける時点で確認してください。
医療費控除は、医療費の領収書から「医療費控除の明細書」を作成し、確定申告書に添付して所轄税務署へ提出することで申請します。医療保険者から届く医療費通知がある場合は、それを添付することで明細書の記載を簡略化できます(国税庁 No.1120、2026年8月時点)。
申告に必要なのは明細書と確定申告書で、領収書を申告書に添付する必要はありません。ただし国税庁は、明細書の記載内容を確認するため、確定申告期限などから5年を経過する日までの間、領収書の提示または提出を求める場合があるとしています。
つまり領収書は提出しないかわりに5年間保管しておく必要があります。申告でつまずきやすいのは書類の種類の多さではなく、1年分の領収書を家族分そろえられるかどうかです。治療を始める時点で、家族全員の医療費の領収書をまとめる場所を1つ決めておくと管理が楽になります。
| 用意するもの | 役割 |
|---|---|
| 医療費控除の明細書 | 支払った医療費を集計して申告書に添付する書類 |
| 確定申告書 | 申告の本体。作成コーナーやe-Taxで作成できる |
| 医療費の領収書 | 提出は不要。5年間保管し、求められたときに提示 |
| 医療費通知 | ある場合は添付すると明細書の記載を簡略化できる |
| ローン契約書・カード明細 | 領収書が手元にないときの支出の証明 |
国税庁 No.1120・No.1128 の記載を基に当院整理(2026年8月時点)
医療費控除は確定申告で申請する所得控除であり、勤務先の年末調整では手続きが完了しません。給与所得者の方も、ご自身で確定申告書を提出する必要があります。
一方で、期限を過ぎたと諦める必要もありません。納め過ぎた所得税の還付を受ける還付申告は、確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から5年間提出できます(国税庁 No.2030、2026年8月時点)。この5年という期間は、治療が数年続く小児矯正と相性のよい規定です。申告し忘れた年の領収書と通院記録も、捨てずに残しておいてください。
医療費控除は所得から差し引く仕組みのため、納めた税がない年には軽減の効果が生じません。税額そのものを直接減らす税額控除とは異なり、課税所得を小さくすることで結果的に税負担を下げる制度だからです(国税庁 No.1120、2026年8月時点)。
扶養の範囲内で働いていて所得税が発生していない方の場合、申告しても還付される所得税はありません。差し引く対象となる税額がないためです。ただし所得税が生じない年でも住民税が課税されていれば、申告によって翌年度の住民税が軽くなることがあります。所得税・住民税ともに課税されていない世帯では、いずれの軽減も生じません。
制度が効くかどうかは、その年に納めた税があるかどうかで決まります。準備を始める前に源泉徴収票で所得税額の欄を確認しておくと、期待と結果のずれを防げます。ご自身のケースの扱いは、税務署または税理士にご確認ください。
医療費控除は、自己または生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費を合算できます。子どもの矯正費用も、実際に支払った側の親が自分の申告に含める形になります。
判断が分かれるのは共働き世帯です。所得税は課税所得が大きいほど税率が高くなるため、一般には所得の高い側が申告するほうが軽減額は大きくなります。一方で、総所得金額等が200万円未満の方は差引額が総所得金額等の5%になるため、医療費が10万円に満たない年は所得の低い側で基準を満たせることもあります。
当院の見解として、この判断は治療の内容ではなく世帯の所得状況で決まるもので、医院が答えを出せる領域ではありません。当院がお伝えできるのは、いつ・いくらの費用が発生し、どんな治療をなぜ行うのかという診療の事実までです。金額と申告者の確定は税務署または税理士へご相談ください。その材料として、当院は診断の内容と治療計画をご説明のうえでお渡ししています。
制度上、年齢の上限は定められていません。年齢と矯正の目的から必要と認められるかどうかで判定され、発育段階の不正咬合の矯正が例として挙げられています。
確定申告で添付するのは医療費控除の明細書であり、診断書の添付は求められていません。ただし内容の確認を求められる場合があるため、診断や治療計画がわかる資料は残しておくと安心です。
できません。医療費控除は確定申告で申請する所得控除です。給与所得者の方も、勤務先とは別にご自身で確定申告書を提出してください。
還付申告は、その年の翌年1月1日から5年間提出できます。確定申告期間を過ぎていても提出できるため、申告し忘れていた年の費用も対象になります。
医療費通知が届いていれば、それを添付することで明細書の記載を簡略化できます。歯科ローンを利用した場合は、契約書や信販会社の領収書が支出を証明する書類になります。
小児矯正の費用は、機能の問題を治すための治療であれば医療費控除の対象になり、所得税の還付と翌年度の住民税の軽減という二段構えで負担が軽くなります。効き方を左右するのは、対象になる費用をもれなく集められているかと、どの年に計上されるかの2点です。通院の記録と領収書がそろっていれば、確定申告の時期に迷うことなく手続きを終えられ、浮いた分をお子さまの次の治療段階に充てられます。