虫歯治療

虫歯になった場合、治療と予防の重要性

虫歯が進行すると歯が痛むようになり、この段階で虫歯の進行が進行しています。多くの人が「虫歯になっても治療すれば問題ない」と考えがちですが、実際には虫歯は再発のリスクが高い病気です。一度治療を受けた箇所でも、詰め物や被せ物と歯の間から再び虫歯が進行することは少なくありません。
虫歯の治療はもちろん重要ですが、できるだけ初期段階で虫歯を発見し、最小限の治療で済ませることが大切です。当院では治療だけでなく、虫歯の予防にも力を入れており、虫歯の疑いがある方や虫歯を防ぎたい方は、ぜひ一度ご来院いただきたいと考えています。
虫歯になってしまった場合、ごく初期の段階を除いては自然に治ることはありません。感染した歯質を削り取り、人工的に修復する必要があります。

1. 虫歯の範囲が狭い場合

虫歯の部分を削り、コンポジットレジン（白い樹脂の詰め物）で修復します。その後、形状と咬み合わせを調整し、仕上げの研磨を行います。この処置は通常1回で終了します。

2. 虫歯の範囲が広い場合

虫歯の広がりに応じて、仮の詰め物を作成します。次回の来院時に、できあがった詰め物（インレー）を調整して装着します。金属の詰め物が気になる方には、目立たないセラミックの詰め物も提供しています（保険適用外）。この処置は通常2回に分けて行います。

3.虫歯の進行を防ぐために

定期的な歯科検診と適切な歯磨き習慣を実践することが大切です。虫歯になった際には、早めの治療が再発を防ぐ鍵となります。当院での治療と予防策をご検討いただき、健康な歯を保つお手伝いをさせていただきます。

虫歯の早期発見と治療：その重要性と進行段階

虫歯は早期発見と治療が肝要です。以下に、なぜ虫歯の早期発見と治療をオススメするのか、そして虫歯の進行段階と治療法について詳しく説明します。

なぜ早期発見と治療が大切なのか？

1. 痛くなる前に対処できる: 虫歯が初期段階であれば、痛みや不快感が発生する前に対処できます。症状が進行する前に治療を受けることで、痛みを最小限に抑えることができます。
2. 初期段階であれば簡単な処置で済む: 虫歯が初期段階で発見されると、簡単な処置で済みます。大がかりな治療や抜歯の必要がなく、負担が軽減されます。
3. 治療のために何度も通院せずに済む: 虫歯が進行すると治療が複雑になり、何度も通院が必要となります。早期に治療を受けることで、通院回数を減らすことができます。
4. 治療費が安く済む: 進行した虫歯を治療する場合、費用が高くつくことがあります。初期段階で治療を受ければ、治療費を抑えることができます。
5. 治療期間が短くなる: 虫歯が進行するにつれて治療にかかる時間が増えます。初期段階で治療を受けると、治療期間が短縮され、日常生活への影響が少なくなります。

虫歯の進行段階と治療法

虫歯は進行段階によって症状と治療法が異なります。以下に虫歯の進行段階とそれに対する治療法を示します。

• C0ごく初期の虫歯

  

  歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。

• C1エナメル質の虫歯

  

  歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。虫歯に冒された部分を削り、レジン（歯科用プラスチック）を詰めて治療します。

• C2象牙質の虫歯

  

  エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。虫歯に冒された部分を削り、インレー（詰め物）で補います。

• C3神経まで達した虫歯

  

  神経まで虫歯が進行した状態。神経を除去し、根管治療を行い、クラウン（被せ物）を被せます。ラバーダムを使用して感染の拡大を防ぎます。

• C4歯根まで達した虫歯

  

  歯の大部分が溶け、歯根まで虫歯に冒された状態。抜歯が必要で、後に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯の機能を回復します。

虫歯の進行段階に応じて適切な治療法があります。早期発見と治療を行うことで、歯の健康を維持し、痛みや費用、治療期間を最小限に抑えることができます。虫歯の疑いがある場合は、歯科医院を受診し、早期の対応をおすすめします。

神経に到達した虫歯の治療

虫歯が神経に到達した場合、次の治療プロセスが必要です。

1. 虫歯と神経の除去、清掃、消毒:** 通常、麻酔が必要です。神経を取り除いた後、数日間痛みを感じることがあります。通常、感染源を完全に除去するために複数回の治療が必要です。
2. 神経を取り除いた後の空洞に詰め物を充填:** 感染がなくなり、痛みが収まったら、空洞に詰め物が行われます。詰め物を充填した後も、一時的な痛みが生じることがあります。
3. 土台(コア)の設置： 神経を取り除いた歯は大きな穴が開いているため、土台が設置され、歯を補強します。患者の歯の状態に合わせて最適な方法が提案されます。通常、1回の治療で完了しますが、型取りをして作る場合は2回に分けて行うことがあります。
4. 仮歯の装着（必要な場合）： 仮歯は、歯の保護、咬み合わせの確認、痛みの確認などに使用されます。仮歯はプラスチック製で、外れたり割れたりすることがあるため、注意が必要です。
5. かぶせ物の装着：型取りをして作成されるため、通常は2回の治療が必要です。かぶせ物は通常、歯の全周を覆う形状ですが、虫歯の範囲に応じて部分的な詰め物も選択できます。かぶせ物の材質や作成方法は、保険内と保険適用外で異なります。

神経感染が進行すると、歯の保存が難しくなり、最悪の場合、抜歯が必要となることがあります。神経感染を治療するためには、通院を継続して治療を受けることが不可欠です。虫歯の進行を防ぐためにも、早期の歯科医院受診が重要です。虫歯の進行段階や治療法についての詳細情報は、歯科医師との相談が必要です。

虫歯の進行に対する根管治療：歯を救う方法

虫歯の進行が深刻で、神経にまで達した場合、抜歯が避けられないケースもありますが、根管治療は歯を救う可能性を高める有効な方法です。
根管とは、歯の内部に存在し、神経や血管が通っています。虫歯の進行により、虫歯菌がこの根管に侵入し、神経や血管を汚染します。これにより、歯が機能しなくなり、抜歯が必要となることがあります。しかし、根管治療は抜歯を避けるための効果的な方法です。虫歯に汚染された神経や組織を取り除き、根管内部を洗浄・消毒し、薬剤を詰めて歯を保存します。
以下のような症状がある場合、虫歯が神経に達し、根管治療が必要かもしれません。

• 何もしなくても歯が痛む
• 歯ぐきを押すと痛む
• 冷たい物や甘い物がしみる
• 歯を咬みしめると痛む

根管治療は、虫歯菌を確実に取り除くことが鍵です。しかし、根管は複雑な構造を持っており、虫歯菌を完全に排除することは難しい場合があります。治療が成功するには、何度かの通院と検査が必要です。
通院の中断や治療の放棄は、再発を招く可能性があるため避けるべきです。根管治療は歯を救う最後の手段であり、最後までしっかりと治療を受けることが大切です。当院では患者様の貴重な時間を尊重し、最善の治療を提供いたします。どうぞご協力いただき、歯の健康を守りましょう。

歯を抜いたらどうなるの？

歯を抜いたら、数週間～数ヶ月で穴がふさがり、内部に骨が再生してきます。失った歯を人工的に補う方法としては、主に以下の3つがあります。

1．ブリッジ

両隣の歯を削り、隣の歯とつながったかぶせ物を作ります。

2．入れ歯

患者さん自身がつけ外しをして管理する入れ歯です。

3．インプラント

人工の歯根を骨の中に埋め込み、歯を作ります。インプラントについては 「インプラント」のページをご覧ください。