コラム | リーフ総合歯科・クローバー歯科
「最近、前よりかたいものが噛みにくくなった気がする…」
そう感じることはありませんか?
実は、噛む力の低下は単なる年齢の変化ではなく、認知症のリスクとも深く関わっていることが研究でわかってきました。
そこで今回は、「噛む力と認知症の関係」、「セルフチェック方法」、「今日からできる習慣」についてご紹介します。
噛む力を守り、認知症予防につなげたい方はぜひ参考にしてください。
目次
「噛むことが脳に良い」と聞いても、仕組みが気になる方は多いでしょう。
研究からは、歯根膜の刺激や血流の増加が脳を支えていることがわかってきました。
歯と骨をつなぐ「歯根膜(しこんまく)」は、噛むたびに脳へ刺激を送るセンサーの役割を持ちます。
この刺激は記憶をつかさどる「海馬(かいば)」に届き、脳の働きを助けていると言われています。
また、噛むとの筋肉が動き、脳の血流が増加し、酸素や栄養が行き渡ることで神経細胞が働きやすくなります。
参考:キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿|日本臨床強制歯科医会
大規模調査では、歯を20本以上残している人に比べ、ほとんど歯を失った人は認知症発症リスクが約1.85倍に高まると報告されています。
つまり、歯を守ることは「脳を守ること」にも関連しているといえます。
噛む力が弱まると、「食べにくさ」だけでなく、脳や体全体の健康に関わります。
ここでは代表的な3つのリスクを紹介します。
噛むたびにあごの筋肉が動くと血液が脳に送られます。
しかし、噛む力が落ちると刺激が減り、脳に酸素や栄養が届きにくくなります。
また、噛む刺激は神経伝達物質(セロトニン)の分泌にも関わっており、意欲や気分の安定にもつながります。
戦前の日本人は1回の食事で約1,420回噛み、約22分かけていました。しかし、現代では約620回、約11分にまで減っています。
噛む回数が減ると脳への刺激が不足するだけでなく、満腹感が得にくくなります。
その結果、肥満や生活習慣病のリスクも高まります。
歯を失ったままにしたり、合わない入れ歯を使用すると、しっかり噛めず脳への刺激が不足します。
入れ歯を正しく使わない人は認知症リスクが高まるという報告もされています。
さらに、歯の欠損を放置すると、残った歯に負担がかかり、悪循環につながるのです。
「最近噛みにくい」「食事がつらい」と感じることはありませんか。
それは噛む力が弱まっているサインかもしれません。
これらは噛む力が弱っている兆候かもしれません。
特に「むせ」は誤嚥性肺炎のリスクにつながるため、早めに歯科で相談することが安心です。
現代では、戦前と比べて一回の食事で噛む回数が1/2以下にまで減少しています。
次の習慣に心当たりはありませんか?
こうした習慣は脳への刺激不足につながります。
認知症予防のためにも「よく噛む意識」を取り戻すことが大切です。
噛む力は年齢とともに衰えますが、日々の習慣で守ることができます。
ここでは無理なく始められる方法を紹介します。
一口につき30回を意識して噛むことで、脳への刺激が増えます。
それだけでなく、満腹感も得やすくなり、肥満防止にも役立ちます。
れんこん、ごぼう、ナッツ、するめなどを加えると、自然と噛む回数が増えます。
毎日の食事に少しずつ取り入れましょう。
片側ばかりで噛むと筋肉のバランスが崩れます。
左右交互に噛むことを意識すると噛む力を均等に保てます。
むし歯や歯周病で歯を失えば噛む力は低下します。
毎日の歯磨きに加え、定期的な歯科検診で早めの予防を心がけましょう。
このような簡単な体操は、あごや舌の筋肉を鍛え噛む力の維持に役立ちます。
「歯を失ったらもう噛めない」と思う方もいますが、歯科治療で機能を補うことが可能です。
ここでは代表的な方法と注意点を紹介します。
歯を失った場合は、以下の 噛む力を取り戻すための治療法 が用いられます。
💡関連記事:保険の入れ歯と自費の入れ歯、何が違う?あなたに合った入れ歯の選び方
💡関連記事:【50代から始めるインプラント】後悔しないための基礎知識と費用・注意点
合わない入れ歯は「噛めない・痛い」原因となり、結局脳への刺激不足につながります。
違和感があるときはそのままにせず、歯科医院で調整を受けましょう。
口の中は年齢とともに変化するため、入れ歯やブリッジ、インプラントも合わなくなることがあります。
定期的な調整や検診で状態を確認し、長く安定して使うことが大切です。
噛む力を守る工夫は、自分だけでなく家族の健康にも役立ちます。
特に高齢の家族には食事や声かけが大切です。
れんこんやごぼうなど「やや歯ごたえのある食材」を加えることで自然と噛む回数が増えます。
また「ゆっくり噛もう」「しっかり飲み込もう」と声をかけるだけでも、噛む習慣の維持につながります。
介護が必要な方には「無理なく、気持ちよく」を意識することが大切です。
柔らかめの歯ブラシやスポンジブラシで優しく磨き、入れ歯は毎日外して清掃します。
さらに「あ・い・う・え・お」と口を動かす発声練習や舌の運動も、筋肉を維持する簡単なトレーニングになります。
「噛むこと」は単なる食事の動作ではなく、脳を刺激し血流を促す大切な働きがあります。
歯を多く残す人ほど認知症リスクが低く、噛む回数が減るとリスクは高まります。
予防のポイントは特別なものではなく、次のような日常習慣です。
こうした日常の小さな積み重ねが、将来の脳の健康を守ることにつながります。
「硬いものが噛めない」「入れ歯が合わない」「むせやすい」などのサインは、噛む力が弱っている合図です。
適切な治療やケアで噛む力を取り戻せば、認知症予防に役立つ可能性があります。
気になることがあれば、ぜひ歯科医院にご相談ください。
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