コラム | リーフ総合歯科・クローバー歯科
「なんだか最近、口がにおうようになってきた気がする…」
そう感じる方は少なくありません。
加齢による口臭の多くは、原因に応じて対策をとることで、一般的に軽減やコントロールがしやすくなるとされています。
そこで今回は、加齢による口臭の原因や今日からできる対策、歯科医院の受診目安についてご紹介していきます。
自分の状態を確認できるセルフチェックリストもありますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「前より口が臭う気がする」と感じるのは、多くの場合、年齢とともに口内環境が変わるからです。
ここでは、加齢により誰にでも起こりやすい基本的な原因をご紹介します。
唾液には、お口の中を洗い流して清潔に保つ「自浄作用」があります。
ところが、加齢や更年期、服用している薬の影響で唾液の分泌が減ると、お口が乾きやすくなり、細菌が増えて口臭が強まります。
これが「ドライマウス」です。
舌の表面に付く白っぽい汚れを「舌苔(ぜったい)」といいます。
口臭の約6割は舌苔由来とされ、ここに潜む細菌が「VSC(揮発性硫黄化合物)」という強いニオイ成分をつくり出します。
唾液が減ると舌苔が増えやすく、口臭を悪化させる要因になるのです。
歯ぐきに炎症がある歯周病や治療していないむし歯は、強い臭いを放つ原因となります。
さらに、入れ歯を正しく洗浄していない場合も細菌が繁殖しやすくなり、口臭が増幅します。
口臭には大きく分けて2種類あります。
「朝は臭うけれど昼間は気にならない」のは生理的口臭の可能性が高く、「一日中続く強い口臭」は病的口臭を疑うサインです。
若い頃は気にならなかったのに、50代以降から口臭が強まることがあります。
ここではライフステージ特有の要因を見ていきましょう。
女性は50代前後に更年期を迎え、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少します。
このホルモンは唾液分泌にも関わっており、減少すると口の乾燥が進み、口臭の原因になります。
50代を過ぎると、血圧やコレステロール、骨粗しょう症などの薬を日常的に服用する方も増えてきます。
これらの薬には「口の乾き」を引き起こす副作用があります。
薬自体が悪いわけではありませんが、唾液が減ることで細菌が増え、口臭が強まりやすくなります。
睡眠中の「口呼吸」や「いびき」も口臭を強める要因です。
口を開けて眠ると乾燥しやすくなり、細菌が繁殖します。
鼻づまりやアレルギー性鼻炎がある方も、口呼吸になりやすいため注意が必要です。
口臭は自分では気づきにくいものです。
次のようなセルフチェックで確認してみましょう。
舌の表面に白や黄ばみの苔が厚く付いている場合は、細菌が繁殖しているサインです。
また、口の中が乾いてネバつく感覚があるときも、唾液の量が減り細菌が増えている証拠です。
起床時に臭うのは自然ですが、日中も強い口臭が続く場合は病的口臭の可能性があります。
「朝は強いけれど、日中は気にならない」なら自然な範囲、「常に強い臭いがある」なら歯科医院に相談しましょう。
以下の症状は、歯周病や不十分な清掃のサインです。
放置すると口臭が悪化するおそれがあります。
口臭の原因が加齢や生活習慣にある場合、日常のちょっとした工夫で改善できることも多いです。
ここでは、今日からすぐに取り入れられるセルフケアをご紹介します。
歯周病や舌苔を防ぐには、まず基本の歯磨きです。
歯と歯ぐきの境目や、歯の裏側まで1本ずつ丁寧に磨きましょう。
また、舌ブラシや柔らかめの歯ブラシで舌苔をやさしく取ると、細菌の増殖を抑えられます。
強くこすりすぎると舌を傷つけるので注意が必要です。
唾液はお口の「天然の洗浄液」です。
よく噛んで食事をする、ガムをかむ、こまめに水分補給をすることが効果的です。
また、鼻呼吸を意識することも乾燥対策になります。
喫煙やアルコールの摂りすぎは口臭を悪化させます。
規則正しい食生活、十分な睡眠、ストレスをためないことも大切です。
例えば、夜遅い食事や寝不足が続くと、翌朝の口臭は強まりやすくなります。
市販のマウスウォッシュや保湿ジェルなどを取り入れるのも有効です。
ただし、「これだけで治る」とは限らないため、あくまで補助的に活用しましょう。
セルフケアを続けても改善しない場合や、以下のようなサインがあるときは歯科医院の受診をおすすめします。
これらは歯周病やむし歯など「病的口臭」の可能性があり、歯周病治療やクリーニングなどの専門的ケアが必要になることもあります。
「年齢のせいだから仕方ない」と放置せず、気になるときは早めに歯科医院に相談することが、安心にもつながります。
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「加齢臭」と「口臭」は別のものです。
加齢臭は、体の皮脂が酸化することで発生する体臭です。
一方、口臭は口の中の細菌や唾液の減少、歯周病などによって発生します。
「体は清潔にしているのにニオイが気になる」という場合は、口臭が原因の可能性があります。
マウスウォッシュは一時的に口の中をすっきりさせる効果がありますが、根本的な改善には不十分です。
日常の歯磨き・舌ケア・生活習慣の見直しを基本とし、必要に応じて歯科医院で専門的なケアを受けることが大切です。
50代以降になると、唾液量の低下、更年期、薬の副作用、口呼吸などが重なり、口臭が強まりやすくなります。
これらのセルフケアは口臭予防に役立つとされていますので、日常生活に取り入れてみてください。
ただし、一日中強い口臭が続く場合や歯ぐきの異常がある場合は、病的口臭の可能性もあります。
そんなときは迷わず歯科医院に相談してください。
「年齢のせい」とあきらめず、専門家のサポートを受けながら、安心できる息と健康な口を取り戻しましょう。
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