コラム | リーフ総合歯科・クローバー歯科

「鏡を見るたび、前より歯が長く見える気がする…」
そう感じることはありませんか。
実は、それは歯茎下がり(歯肉退縮)のサインかもしれません。
放っておくと、見た目が気になるだけでなく、知覚過敏や歯の喪失につながることがあります。
そこで今回は、「歯茎下がりの原因・治療法・再発を防ぐ予防ケア」を、わかりやすく解説します。
鏡を見るたびに気になる方や、冷たい飲み物がしみる方はぜひご覧ください。
目次
歯茎が下がると、歯の根が見えるようになり、知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。
見た目の印象も変わるため、早めのケアが大切です。

歯茎下がりは、少しずつ進むため気づきにくいのが特徴です。
鏡を見ながら、次の3点をチェックしてみましょう。
2つ以上当てはまる場合は、初期の歯茎下がりの可能性があります。
歯の根の象牙質(ぞうげしつ)が露出すると、冷たい刺激が神経に伝わりやすくなり、知覚過敏を引き起こします。
さらに、歯茎のボリュームが減ると歯が長く見え、口元が実年齢より上に見えることがあります。
とくに、更年期以降はホルモン変化で血流が悪くなり、炎症や歯周病が進みやすくなる傾向です。
歯茎が下がると、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)も少なくなっていきます。
進行すると歯がぐらつき、最終的に抜歯が必要となることもあります。
少しでも違和感を感じた場合は、気づいた段階で受診をご検討ください。

歯茎が下がる理由は一つではありません。
毎日の習慣や年齢、体質が重なって起こるため、まずは自分の傾向を知ることが大切です。
最も多い原因が歯周病です。歯周病菌が歯槽骨を溶かし、歯茎も下がっていきます。
初期は自覚に乏しく、「歯みがきで血が出る」「ムズムズする」といった小さな変化から進みます。
「しっかり磨こう」と力を入れすぎると、歯茎を傷つけてしまうことがあります。
毛先が少ししなるくらいの力で、やさしくなでるように磨くのが理想です。
就寝中や集中しているときに強くかみしめると、歯や歯茎に大きな負担がかかります。
その圧力が繰り返されることで、歯を支える骨(歯槽骨)や歯茎が少しずつ下がっていくことがあります。
また、かみ合わせのバランスが悪い場合は、一部の歯に過度な力が集中し、そこから歯茎が下がりやすくなる傾向があります。
年齢とともに歯茎の代謝が低下し、ハリを失いやすくなります。
また、更年期に入ると女性ホルモンの分泌が減少し、血流が悪くなる傾向も。
その結果、歯茎の炎症や歯周病が進みやすくなることがあります。
タバコは血流を悪くし、歯茎の回復を妨げます。
また、口呼吸は乾燥を招き、細菌が増えやすくなります。
もともと歯茎や骨が薄い方は、刺激に弱く下がりやすい傾向です。
ただし、正しいみがき方と定期的なケアで、進行を抑えられます。

「歯茎が下がったけど、そのうち戻るかも」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、歯茎が自然に元の位置まで戻ることは、ほとんどありません。
歯茎は皮膚のように単純には再生せず、骨や繊維と深く結びついています。
いったん下がると、その下の歯槽骨も減っていることが多く、歯みがき粉やマッサージでは元の位置に戻りません。
炎症が落ち着いて見えることはあっても、組織が再生したとは限りません。
原因や範囲によっては、専門的な治療で見た目や知覚過敏の改善が見込めます。
代表例は、下がった部位を歯肉で覆う「根面被覆術」、骨や歯茎を再生させる「歯周組織再生療法」です。
軽度なら、露出部を樹脂で保護する「ダイレクトボンディング」が有効なこともあります。
早めの対応ほど、治療の負担が抑えやすいです。
初期なら、みがき方の指導やクリーニングで進行を止められる場合もあります。
症状が軽いうちに受診すると、痛みや費用を抑えやすく、見た目も自然な印象を目指せます。
歯茎下がりの治療は、原因や進行度で選び方が変わります。
「見た目を整えたい」「しみるのを軽くしたい」など、目的に合わせて検討しましょう。
| 治療法 | 主な目的・内容 | 保険適用 |
|---|---|---|
| ① 根面被覆術(歯肉移植) | 自分の歯肉を移植して、露出した根を覆う | 自費診療 |
| ② 歯周組織再生療法(GTR法・エムドゲイン法など) | 再生たんぱくや膜を使い、骨や歯茎を再生 | 材料・方法により異なる |
| ③ ダイレクトボンディング | 歯の根を樹脂でコーティング | 機能回復目的なら保険適用の可能性あり |
| ④ ヒアルロン酸注入・歯肉ボリューム改善 | 注射でヒアルロン酸を補い、歯茎の厚みを整える | 自費診療 |
下がった歯茎に自分の歯肉を移植して覆う方法で、自費診療となります。
露出した根を覆うことで、見た目の改善と知覚過敏の軽減が期待できます。
外科的処置ですが局所麻酔を行うため、多くの方は痛みを感じにくい傾向です(個人差があります)。
歯周病で骨が減っている場合に行います。
再生たんぱくや特殊な膜を用いて、骨や歯茎の再生をねらう方法です。
使用する材料や治療法によっては、保険が適用される場合もあります。
露出した歯の根の部分を、歯科用樹脂(レジン)で直接覆う治療です。
一回で治療が終わることが多く、軽度の歯茎下がりのケースに適しています。
審美目的(歯の色・形を整える)で行う場合は、自費診療になることが多いです。
機能回復を主目的とする場合には保険適用となる可能性があります。
注射でヒアルロン酸を補い、歯茎のボリュームを整える方法です。
施術時間が短く、ダウンタイムが少ない点が特長で、効果は半年〜1年ほど持続します。
審美目的のため、保険適用外(自費診療)となります。

治療後も、日々のケアを怠ると再び歯茎が下がることがあります。
小さな習慣の積み重ねが、健康な歯茎を長く保つポイントです。
強く磨くと歯茎を傷つけてしまうため、毛先が軽くしなる程度の力が理想です。
やわらかめのブラシを選び、歯と歯茎の境目をなでるようにみがきましょう。
電動歯ブラシは、押しつけずに滑らせるのがコツです。
歯ブラシが届きにくい汚れには、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシが有効です。
1日1回、就寝前の習慣にすると効果的です。
サイズ選びに迷う場合は、歯科でご相談ください。
就寝中や作業中の食いしばりは、歯や歯茎に負担となります。
歯科で作るマウスピース(ナイトガード)は負担を軽減するのに効果的です。
日中は「上下の歯を離す」「肩の力を抜く」ことを意識しましょう。
喫煙は歯茎の血流を悪化させ、再生を妨げます。
更年期以降は炎症が起きやすくなるため、睡眠・栄養・ストレス管理を意識しましょう。
特に更年期以降は、無理のない生活リズムを整えることが、歯茎の健康維持につながります。
保険の対象は、歯周病など病気の治療が目的の処置です(例:歯石除去・歯周ポケット洗浄など)。
一方、見た目の改善や歯茎の再生を目的とする根面被覆術・再生療法・ヒアルロン酸注入は自費になります。
まずは保険の範囲を確認し、必要に応じて自費治療をご検討ください。
放置すると、歯槽骨が少なくなり、歯が揺れたり抜けたりするおそれがあります。
露出した根は虫歯や知覚過敏になりやすく、進行するほど治療も大がかりになりがちです。
早めの受診で、軽い処置での改善が期待できます。

歯茎下がりは、放置すれば進行します。
一方で、早期対応なら軽い処置で改善し、再発予防もしやすくなります。
原因を見きわめ、歯周病治療・みがき方の見直し・生活習慣の改善を組み合わせることが大切です。
当院では、お口全体の状態を確認したうえで、原因に合わせたケアや治療法をご提案します。
カウンセリングから検査、ブラッシング指導、歯周病治療、メンテナンスまで一貫してサポートしています。
痛みや費用の負担を抑えるためにも、ぜひお早めにご相談ください。
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